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2009年2月14日 (土)

ケル吉さん、ショーに行く

(ちょっと古い記事です。)

ケル吉さん、

何の因果かキャットショーのハウス・ホールド・ペット(略称:H.H.P<短毛の日本猫、ハーフ猫、血統不明やまだTICAで公認されていない色や猫種のための部門>)の審査に1月の24日に借り出されました。

Dsc_6961 前の日にシャンプーされて、ドライヤーの温風洗礼を受けて・・・

白い部分は真っ白に!キジトラの模様はくっきりと。
そして、鼻横の模様はきらきらと? 素敵な紳士の出来上がり。

といっても、普段から汚れないタイプなので、実はいつもと変わりない。

当日は車で移動。 弟分のラファエルと一緒に車に揺られて、1.5時間の旅。 
車中は、「にゃご~」の連呼、また連呼。
音程の外れた歌を歌われている気分に。
きっと「どこに行くんだよ~! 帰せ!戻せ!」と騒ぎ続けていたのだと思います。
ラファエルの方は、車中ウンチはするし、車に酔ってしまうし・・・

音と匂いの責め地獄?状態。
でも、これを招き寄せたのはニンズの責任。 因果応報というところでした。
アルがメチャクチャ移動に強く、(猫は移動にはあまり強くないのが普通らしい)
この二人を乗せて、他所の人の苦労を実感。
移動中は、もちろん窓を開けてこの責め地獄に対応。

Dsc_7762 ケル吉さんがキャットショーに参加したのには、実はニンズにとっては(猫にとっては大迷惑)正当な理由があります。
ショーの主催をしたジャッジさんが繁殖した猫ちゃんのオーナーさんで、通称サビさんという女性の方がいらしたとのことです。 
いろいろな形でショーに貢献していらしたのですが、その方を偲んでの『第一回サビさん杯』。
そんな企画がうれしくて(何か変な表現ですが)ケル吉を参加させることにしました。

ショーに参加させた目的は、「外猫さんで大変な思いをして育ったとしても、素敵な人さんにめぐり合っていっぱい可愛がってもらえれば、こんなに輝くことができる」ということです。
もちろん、ショーに出る必要なんかはありません。 でも、「幸せになるということは、こんなに素敵な表情を見せてくれる」ということを、ショーを通して、見学に来られる方にも伝えればというところでした。

Dsc_0202_5ケル吉さんも、元お外さん。(写真は出会って直ぐのケル吉さん)
あの時連れて帰らなければ、今頃はどうなっていたか・・・
お外猫でもお家猫でも、みんな幸せになる権利はあります。
きちんと予防注射や避妊/去勢をして、幸せな猫生を送ってもらいたい。
いろいろな方にそんな思いを伝える一助となればと思いケル吉さんの力を借りました。

キャットショーに参加している人たちの大半が、実はMix猫も飼っているようです。
よくショーに参加している人は、純血種の猫しか飼っていないように思われがちですが、実は、「とにかく猫が好き!」ということで、保護した猫をそのまま飼ってしまうことが結構あるようです。

我が家も昨年飼い主さんが引越して置きざりにされたラグドールのソラ君の里親探しに協力したり、隣の空き地で迷子になって鳴いていた生後1ヶ月位のMixの長毛ちゃん(病院で”まるちゃん”という名前になりました)を拾ったりしました。

Dsc_0146 ソラ君はすぐに里親さんが決まりました。

R0010795まるちゃんは、しばらく病院に住んでトイレを覚えた後に、そのまま病院の看護士さんの家の5番目の住人となりました。

それぞれと出会った時期は違いますが、二匹とも里親さんが決まらない場合には、我が家に迎えようと決めていました。

出会いはそれぞれ。 ブリーダーさんを通して、ペットショップで、あるいはお外で。 
いろいろあるけれど、「我が家のマイケルはこんな風に育ちました」ということを伝えたくて。

Dsc_7602_2彼にとっては不思議な体験だったと思います。
家では接待部長の彼も、さすがに人が一箇所に100人以上居る場所には面食らった様子。
いろいろな人に声をかけてもらい、審査台でいじくられておおいに戸惑ったと思います。

でも、いろいろな人達からもらう『にっこり笑顔』は悪くなかったはず。

Dsc_7805 (彼の参加した部門は、いつも参加者が少ないため、全員がロゼッタ(リボン)を貰えることがほとんど。 雑念を抱かないで済む一時です。)

こんな不思議な体験のせいか、一段と人懐っこくなったようです。

ケル吉さん、ありがとう。

* 2/25、文面の一部を変更しました。


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コメント

こんにちは。とてもいい話で、泣けてくるお話でした。ショーでのケルくんのびびり顔がお気の毒ですが、でもとてもかっこよく写っているではありませんか!

投稿: ねこばば | 2009年2月15日 (日) 04時41分

ねこばばさん

暖かいお言葉ありがとうございます。
馴れない場でケル吉さん、びびりまくりでした。 今回の小さな親善大使役、引き受けさせてしまったこと、申し訳ないと同時に感謝しています。

おまけに、ちゃっかりプロカメラマンの写真撮影にまで参加させてしまいました。 プロショット、近々アップできたらと思います。

今は、「とにかく皆幸せにな~れ!」が彼との合言葉の毎日です。

投稿: ユカリ | 2009年2月16日 (月) 18時03分

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